teke teke my life 読書記録置き場

teke teke my life別室その2。漫画や小説を読んだ感想の保管庫。

ギャンブル日常漫画の大本命、「ぱちん娘」がたいへん面白いのです

どハマりしている漫画「ぱちん娘」についてです。この漫画、マジで面白いですね…。

幸せカナコの殺し屋生活」の若林稔弥先生の作品なのですが、幸せカナコの勢いでねじ伏せていく感じのまま、ちゃんと感情移入出来る漫画に仕上がっていて、とても良いです。

 

ハートフルパチンココメディ…?

「ぱちん娘」は、パチンコにハマった主人公あおいと、同じくパチンコ中毒の女の子たちのパチンコライフを描いたハートフルコメディです。

いや、ハートフルかどうかはかなり微妙なのですが、確かにハートフルコメディの要素は強いので、間違ってないですかね。
公式でも以下引用のようにハートフルパチンココメディって書いてあるし…。

「徒然チルドレン」や「幸せカナコの殺し屋生活」でおなじみ、若林稔弥先生がぱちタウンだけのオリジナルパチンコ漫画を連載開始!
どこにでもいるような女子の徒然なるパチンコライフを描いた、ハートフルパチンココメディ。

「ぱちん娘。第1話「地獄へようこそ」」 - 若林稔弥のブログ:ぱちん娘。|DMMぱちタウン

話の大筋としては、主人公のあおいが仕事と自宅を往復する日々に退屈を感じて、パチンコを体験しxビギナーズラックで大当たりを経験した結果、まんまとパチンコ中毒になってしまいます。

これだけ書くと「連チャンパパ」感ありますが、実際、踏み外さなかったきらら版「連チャンパパ」みたいな風味はありますね…。
まあ、掲載誌はまんがタイムきららなどというゆるい漫画誌ではなく、DMMぱちタウンなのですが…。

パチンコの射幸心の描き方がうますぎ

「ぱちん娘」の特徴として、パチンコの射幸心をくすぐる要素の描写が上手く、パチンコにハマってしまうあおいに大いに感情移入出来る点があります。

フルカラーでの大当たり演出、鳴り響くファンファーレ、登場人物の表情の変化、擬音、枠外のアオリ。
「いや、こんなんハマっちまうやろ…」という納得感がヤバいです。

「ぼたーーーん!!!」「100万発当ててやるぜーーーー☆」とかほんとすき。

パチンコ漫画を読んでも、なんでハマっちゃうのかがピンと来なかったのですが、さすがにこのレベルで表現されるとわかります。ハマっちゃうやつだこれ。

登場人物たちがクズばかり…

登場するパチンコ友達たちは、総じてダメな人物ばかりですが、その友人を「クズども」と呼ぶ主人公のあおいもパチンコ中毒になるにつれて、どんどんクズ度が上昇していくのが良いですね。

59話の作中屈指の迷台詞「ババア1人の徳では足りないって言うの?」→「おばあちゃんの徳は1万発だぜー!!!」は必見です。

そう、パチンコが彼女を変えてしまったのだ・・・。

「ぱちん娘。第59話「人助けとパチンコ」」 - |DMMぱちタウン

尚、一方で「ぱちん娘」の4人+1人について、特段すごく性格が悪いとか、生活上ダメだとか、そういう負の付帯情報がないのはすごく良いですね。

パチンコにハマったり、少しダメなところがあるにせよ、まあ概ね普通の人たちという心象で見ていられます。

ただ、キャラはみんなかわいい

また、若林先生の女の子はそれぞれすごくかわいいですよねー。率直にかわいい。それはすごく良いですね。
これ、登場人物を男性に変えても成立する作品ではあるのですが、やはりKawaiiは正義ですよ。強い。
1巻表紙とかすげぇ好きですね。
近所のパチンコ屋の前に飾ってある若林先生の「ぱちん娘」色紙もちょうかわいくて、通りがかるたびに見ちゃいます。

それはそうとして、仲良さげで楽しそうではある

パチンコ中毒のろくでもない側面が描かれる中で、同じパチンコ趣味同士の楽しそうな空間は本当に楽しそうで良いすね。ハートフルコメディ部分です。

飲み会で人間パチンコやる話とかめちゃ好きですね。酔っ払ってたらやりそうだし、めちゃ楽しそう。
パチンコ旅行に行く話もすごく好きですわ。

まあ、主人公のあおいは結局気がつくと貯金が底をつくほどパチンコにのめり込んでしまうので、パチンコで金銭的な幸福は失っているのですが…。

まあ、100万円の貯金を吐いて、楽しい人間関係が得られたのであれば良かったのではないでしょうか(本当か?)。