ダンジョン飯の人気が高まりすぎて枯渇していた2冊のファンブックがようやく手に入ったので適当に感想を残しておきます。
ファンなら買っていいですね、この2冊(2冊で4000円ぐらいするけど)
尚、オマケ漫画を目的に購入する人が多いと思うのですが、デイドリームアワーとワールドガイド冒険者バイブル完全版は中身に重複はないので、どちらも購入しても問題ありません。
九井諒子ラクガキ本デイ・ドリームアワー
キャラや種族のデザインの経緯が見え隠れするの面白い
デイドリームアワーはラクガキ本というだけあって、デザインブック的です。
キャラクターや各種族の色々な書き分けであったり、少し変えてみるとどういう印象になるかとか、現代風の衣装を着せたら…といった色々な試行が掲載されています。
イラストがただ掲載されているのではなく、作者のコメントがそれぞれについており、キャラクターや種族の特徴をどうやったら出せるかといった試行錯誤の思索がわかるのは非常に面白いですねー。
Twitterでは「ダンジョン飯はすごく考え抜かれて描かれている!」と話題になっていましたが、そういう反応になるのもうなづける内容です。
(まあ、一般的にこういうデザインの試行錯誤の結果、色々なキャラクタが生み出され、漫画が描かれているような気はするのですが)
オマケ漫画は本編準拠の小ネタやら、キャラだけ使った現代ネタやら
オマケ漫画はTwitterでも話題になっていたライオスとファリンが島に来るまでの流れの小話といった本編準拠のものやら、完全に本編とは無関係なネタやら、色々です。
本編準拠のものはカブルーがやたら出てくるのですが、あの人たらしはほかのキャラクタと組み合わせた時の話が作りやすかったんでしょうね。
あと、作者、パッタドル(カナリア隊の真面目な子)のことが好きすぎでは…?
本編でそんなに影強くなかったのに、グルメ系漫画の主人公のようになっております。
個人的には、ライオスとシュローとカブルーが現代でお好み焼きを焼く話(というか、ライオスが焼き方わからないまま頑張って作ってみているのをシュローとカブルーが見守っている話)が良かったですね。
九井諒子のショートショートの上手さが存分に出ています。
最後のオチが「もう一回挑戦していいか?えーっと、このもんじゃ焼きというのください」「もう一波乱ありそうっすね」なのも、もう少し読みたい!といった感じですごく良かったですわ。
ダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル
キャラクター1人1人のオマケ漫画つきの良いファンブック
デイドリームアワーはデザインブック的な感じだったのですが、こちらは1人1人のキャラの詳細解説があるよくあるファンブック形式ですね。
ただ、なぜか1人1人にオマケ漫画が付いているのですが…豪華すぎるのではないでしょうか。
メインのキャラクターだけではなく、カブルーパーティやシュローのくのいち隊、カナリヤ隊の各人などのモブ気味のキャラクターにもかなり焦点が当たっているので、本編にはない発見は結構あります。
ベニチドリとか名前全然認識してなかったぞ。
(そして、マイヅルとシュローの微妙な距離感の原因が生々しくて嫌すぎる。マイヅルというキャラ自体はキャラ解説のシュロー父の奥方への認識も含めて最終好感が持てるのですが…。)
キャラのオマケ漫画だけではなく、本編終了後のオマケもある
また、本編終了後の後日談もたくさん収録されています。
ライオスの最強の魔獣に書かれていた謎の解説「うんちが森になる」の話とか、国の運営を冒険者が出来るわけないので絵面が悪くなった話とか、そうきたか!という話が多くて面白かったですね。
ボリュームも想定以上にありましたし、2000円ぐらいするのはちょいお高いですが、ファンなら買って損しない本だと思いますわ。
全体
どちらも大満足でしたね。めっちゃおなか一杯です。
尚、どちらかというと、本編地続きの世界を見たければワールドガイド冒険者バイブル完全版、そうでなくキャラクターのデザインや九井諒子ワールドを見たければデイ・ドリームアワーって感じです。
が、まあ基本的には両方買わないと仕方がないやつかと思われます。
これ、片方だけしか買わない人いるのかな…オマケ漫画をもれなく読みたい人が買うやつだしな…。
尚、デイドリームアワーもダンジョン飯ワールドガイド冒険者バイブル完全版のいずれもネタバレ満載なので、最終巻まで読み終わってない場合に間違って購入してはいけません。
(さすがにそんな人いないとは思いますが…。)