teke teke my life 読書記録置き場

teke teke my life別室その2。漫画や小説を読んだ感想の保管庫。

「猫の恩返し」って意外と悪くないよな。

図書館でジブリやディズニー作品のDVDが借りられることに気づいたので、色々と借りてきたりしていた。Amazonプライムではどうしても見づらいので、こういう機会があるとありがたい。
まあ、気に入っている作品があれば、DVD買え、ということかもしれない。

というわけで、「猫の恩返し」を観ていた。CMでのつじあやのの「風になる」が印象的だったのだが、結局これまで観ることがなかった作品である。
(つじあやのはスピッツのカバーアルバムでの「猫になりたい」のカバーがめちゃくちゃ良いよね)

主人公のハルが猫を助けたら、猫の国からはた迷惑な恩返しをされてしまい、恩返しの手から逃れるために、どこから聞こえてきた声に導かれて、「猫の事務所」のバロン(タキシードを着た猫の置物)に助けを求める、というのが、大まかなストーリーである。

事件を通して、ハルが自己肯定感を取り戻していく話でもあるのだけれど、そこはけっこう薄め。というか、全体的にかなりゆるく薄い内容だ。

確かに平坦な作品で面白くないというのはそうかも

嫁によると「猫の恩返し」公開当時、とても評判が悪かったらしいが、その理由もわからなくはない。
エンタメを期待していくと、盛り上がりに欠けるし、恋愛的な要素もほぼほぼないので「耳をすませば」のようなものを期待しても、違う。「魔女の宅急便」のようなわかりやすい成長物語でもない。

まあ、楽しい新鮮なことが無限にある学生が観て、面白いものではないだろうな、と率直に思う。

子どもを持つぐらいの歳になると、これはこれで良い気もする

ただ、決して面白くない作品ではなくて、バロンのキザなかっこよさは十分それを目的に観られるものだし、薄味ではあるものの、ハルが自己肯定感を取り戻していく流れも、十分観られる。
というか、そこそこ歳をとってくると、これぐらいの薄味でちょうど良いなぁ、とすら思う。

視聴者にストレスのかかるような描写もほぼないのも、ありがたい。個人的には、普通に好きな作品だった。長女も次女も、もう一回観たいといっているので、もう何回か観てみようかな。

猫の恩返し/ギブリーズ episode2 [DVD]

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