ようやく「さむわんへるつ」を履修したので簡単に感想です。いやー、良い作品ですね。これは追いかけたくなる…。
(以下、ネタバレするほどの話はないのですが、作中のボケへの言及など、微量のネタバレはあります)
さむわんへるつの良いところとか
今風の欠点やストレスのないラブコメ(コメディ多め)
さむわんへるつはジャンプで連載されている、はがき職人の高校生を題材にしたラブコメです。
深夜ラジオという共通の趣味を軸に、真面目な男子高校生の主人公ミメイと、マイペースな同級生のくらげが少しずつ距離を縮めていくタイプの作品ですね。
作風としてはかなり今風で、最初からある程度好感を持ち合っている2人が、共通の趣味をきっかけに仲を深めていくような立て付けになっています。
加えて、ミメイにもくらげにも強い欠点がありません。
(ミメイは文武両道、くらげは友達ちゃんといてカワイイ設定なのも今風すね)。

そもそも1話の時点で仲が良い寄りの関係性なので、そこはかなりショートカットしている感じもありますね。
また、通常はもうちょっとくらげ=うなぎポテトの開示とかも引っ張ると思うのですが、1話の半ばにはもう開示しちゃうし。
面白くならない停滞をバンバン切っていくスタイルがすごいですね。
結局はこの手の漫画を好む人は仲の良い2人のわちゃわちゃを見たいというのがベースにある気がするので、このくらいテンポよく進めてくれるほうが読みやすいような気がしますが。

しかし、くらげ可愛いな
くらげのボケを全部拾うミメイくんがいいよな
本作の魅力としては、くらげがひたすらボケや小ネタを挟みつつ、主人公のふくもりくんがそれにしっかりツッコミ続けるところにあります。
いわゆる芸人のボケとツッコミの構造を、1ページの中にできるだけ詰め込んで進めていくので、平坦になりそうなシーンでも読みどころがちゃんと用意されている印象です。

本筋とは別に小ボケを大量に挟むことでダレるシーンを作らずに進めていくというのは、最近の漫画でよく見るというか、ヒット作に共通する仕掛けの一つな気がしますね。
「サンキューピッチ」なんかもそうですが、
その中でも『さむわんへるつ』は全体としてそのバランスがうまい印象です。楽しい!
その他
こういうフックが多い作品は読者の感想見たくなる…
少し読んでいて思うのは、どう考えてもアプリで読んで、みんなのコメントを見ながら噛みしめたいタイプの作品である一方、ジャンプ連載作品なので、そういう体験がしにくいところでしょうか。
読者の感想コメントって今の漫画体験の中では結構重要な要素だと思っており、自分が「ここ面白いな」と思ったところに対して、他の人も同じようにツッコミを入れているのが見えると、それだけで作品への愛着が一段増すんですよね。
Twitterで探したり感想サイトを見ることはできるのですが、漫画アプリでカジュアルにされる感じとはやっぱり違うので、その点は少し惜しいなと思います。
ジャンプ+での連載だったら、またネットでも違った急速な広がり方をしていたのかなとも思ったりしますね。
面白いすわ。これは強いすわ
というわけで、最近あまりジャンプ本誌を追えていなかったこともあってアンテナに引っかかっていなかったのですが、少し話題になっているのを見て読んでみたら、しっかり面白かったです。
ラブコメのラブの部分もコメディの部分も高品質にまとまりきっているのがすごいすね。いやぁ、こういうのがちゃんと出てくるジャンプすげぇな。
そういえば、はがき職人みたいな設定のところで言うと、「妹は知っている」とかもほとんどはがき職人にスポットが当たっている作品ではありますが、同時多発的にそういった作品がヒットするというのはなんだか面白いところですね。
はがき職人なんてそこまで多くの人がシンパシーを感じるような設定でもない気がするのですが。



