teke teke my life 読書記録置き場

漫画や小説、アニメなどの個人的な感想の保管庫。

機動戦士Gundam GQuuuuuuX Beginingを観てきたぜ(微妙なネタバレあり)

ジークアクス、観たいなーと思いながら忙しくて気力が足りず観に行けてなかったのですが、漸く観ることができました。

いやぁ、大変良かったですね。だいぶ胸が熱くなったので、雑感だけ残しておきます。

中学生の頃にモビルスーツや登場キャラクターで山手線ゲームをする程度にはガンダムが好きだったので、たいへん満足度が高かったですわ。

(ネタバレはないように書きますが、TLで流れてくる程度のネタバレはあるかも)

Begining部分(前半)はだいぶ感動があった

「機動戦士ガンダム」の世界が好きだった自分を思い出す

僕もそれなりにいい大人になってきたのもありますし、宇宙世紀ガンダムのスピンオフ作品をすべて追い続けるほどの気力もとうの昔になくなってしまいました。

自分の中の「ガンダム」というコンテンツに対する熱量はもうそうでもないなぁ…と思っていたのですが…。

いやぁGQuuuuuuXの前半、めちゃめちゃ興奮しましたね。

まあ、そもそも映画館があまり好きではない僕がわざわざGQuuuuuuXを見る為だけに映画館に来たこと自体が熱量があった証左なのですが、いやー、こんなに興奮するかね、というぐらいの興奮がありました。

もちろん、過去作でもZガンダムのリメイク版のMSの戦闘とか、ユニコーンのスタークジェガンVSクシャトリヤとか、そういうポイントポイントでおおっ!となるのは多かったのですが、そういうことじゃないんだよな…。

積み上げられてきた宇宙世紀0079年との接続が感じられたのが良かった

僕が好きだったのは、細かいところに整合性を無理しつつもどうにか取りながら、バタフライエフェクト的なか細いつながりで面白がらせるガンダム世界に魅力を感じていたんですよね。

例えば、角川スニーカー文庫で出ていたジオニックフロントとかあの辺が好きなんですよねぇ…。

そういう意味で、ジークアクスの前半部分は正史とうまく接合するように、ぜんぶ細かくおさらいしてちゃんとIFをしようとする強い意志が感じられてとても良かったですね。

そうだよねぇ、そこにそいついるよね!とか、それがそうなるとそここうなるよね!が丁寧。

ギレンの野望的な観点をみんな持っていますからねぇ。うまくくすぐるとそりゃ気持ち良いですよね。

しかし、思い切りの良さに正直度肝を抜かれたぜ

これ、ネタバレガチでゼロだと本当に度肝を抜かれただろうなぁ…。

いや、IFやるっぽいという想像状態でもかなり度肝を抜かれたけど。

↓予告編のミスリード度がすごい。


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いや、あの世界、0079のどの瞬間のどのエリアに着目しても基本的には何らかの情報がスピンオフで書き込まれちゃっているんですよね。

そのため、色々な制限を吹っ切れてやるには、完全IFするしかないんですが、このレベルでのIFをまさか公式が大々的にするとは思っていなかったので、度肝を抜かれたんですよね…。

10年前ならゲーム以外でIFルートをやるのに賛否両論寄りだろうし、時間が経ってユニコーンやら鉄血やら水星の魔女やら色々やって、アニメというものの評価が見直されたり、人々の物語の受容レベルが上がる中で、超高クオリティのアニメにしたからこそな気もしますね。すごかったわ…。

GQuuuuuuX本編(後半)は令和アニメらしさがあってこれも良かった

後半は令和アニメー!!!って感じでエモい

前半はそれとして、後半はまさに令和アニメ!という感じの疾走感とポップさがあって良かったですね。

前半の重さはなんだったんだ、というぐらいのベースライン。

マチュの表情の動き方も良いし、一見ミステリアス一本打法のキャラクタに見えるニャアンもシュウジも気の抜きどころのあるキャラクタ設計です。

物語も緊張感と緩さが良いバランスで配置されている感じでいいですね。

キャラクタの可愛さや動かし方は令和アニメ感マシマシですごかった。前半との落差もすさまじい。

そして何よりも「Plazma」との一体感よ

あとはまあ何よりも米津玄師の「Plazma」とアニメの融合度の高さが良かったですね。

そりゃネタバレしない範囲だとTLもああなるわ!という納得がありました。つよいー。

正味、単体で好きな曲かと言うとうーん…という感じではあるのですが、アニメとの融合というお店は150点でした。


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全体

というわけで、まあとても良かったですねぇ。映画館(IMAX)で観に行く価値のあるものでしたわ。

前半は既存宇宙世紀ファン(中年以上向け)、後半は新規アニメファン向けと全方位に強いものになっていたのも印象的でした。

若年層に人気のある「星街すいせい」の劇中歌での起用とか、まさに全方位外交の1パーツですよね(注:批判的な意味ではありません。ちゃんとIPビジネスとして強い動きをしているなぁという褒めです)。


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逆にこれだけのインパクトを最初に与えられてしまうと、TVシリーズをちゃんと追う気持ちが維持できるのかが怪しくなってはきますが、まあマチュの可愛さもあるので、放映開始したら満足するまでは追いかけたいところですねぇ。

ガンダムシリーズ、どうしても戦争ものなので軽い気持ちで見続けられないところがあったりしますが、あまりマチュには曇らないで欲しいところですね。

まあ、曇らせないと緩急がないから、どっかで曇りはするんだろうなぁ…。